バナナってどんな果実?
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バナナの木とバナナの実
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バナナの成熟、緑色から黄色へ
バナナにはクロロフィルという葉緑素が含まれています。このクロロフィルは紫外線を吸収する働きがあり、植物は細胞や遺伝子を壊してしまう紫外線から自らを守っています。さらにバナナにはカロテノイドという黄色い色素も含まれていますが、成熟していないバナナはクロロフィルの緑色の方が濃いのでバナナは緑色に見えます。バナナが熟してくると実を守っていた色素が分解されていきますが、カロテノイドよりも早くクロロフィルの方が分解されていくので徐々に緑色が薄くなっていきます。そうすると残ったカロテノイドによってバナナは黄色く見えるようになります。これはイチョウの葉が緑から黄色に変わっていく様子と同じです。
スーパーなどで見かけるバナナは通常黄色いですが、日本に輸入されるバナナはまだ黄色ではなく緑色のまま輸入されます。なぜかというと成熟したバナナは害虫やウイルスなどに寄生されやすいため成熟した黄色いバナナを輸入することは植物防疫法によって禁止されているからです。輸入されたバナナは検疫や手続きなどを経た後、発酵室でエチレンガスを使用して追熟し、黄色くしてから店頭に並びます。
ちなみに緑色のバナナを買った場合、エチレンガスを出すリンゴやナシ、メロン、もも、キウイ、アボカドなどと一緒に保存することで成熟を進めてより早く食べごろにすることができます。
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バナナを食べる
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バナナの保存方法
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