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競歩のルール
競歩は陸上競技の中では唯一の判定種目であり、ルールに沿ったフォームを維持しながら歩く必要があります。主に以下の反則があります。
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“ロスオブコンタクト”
“Loss of contact(意味:接触が失われること)”。常にどちらかの足が地面に接していなければならず、両方の足が地面から離れてしまうとロスオブコンタクトという反則をとられる。
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“ベントニー”
“Bent knee(意味:曲がった膝)”。前脚は地面に接地した瞬間から地面と垂直になる瞬間まで膝を伸ばしていなければならず、曲げてしまうとベントニーという反則をとられる。
選手が反則している恐れがあると判断されると審判員が黄色のパドルを上げる“注意”を受けます。明らかに反則していると判断されると赤カードが発行され、その選手の発行枚数が3枚になると失格となってしまいます。また、選手がゴールしたあとでも赤カードが揃えば失格になります。
失格となってはいくら速くても意味がありませんので、選手はタイムと順位だけでなくルールとも戦わなければいけません。
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競歩はどのくらい速い?
現在の競歩の世界記録からその平均速度を計算すると以下のようになります。
種目 | 世界記録 | 平均速度 |
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50km |
3時間32分33秒 | 時速約14.1km |
20km |
1時間16分36秒 | 時速約15.7km |
20km |
1時間24分38秒 | 時速約14.1km |
時速14.1kmというと1秒でおよそ4m、1分でおよそ235m進む速さです。
ちなみに多くの市民ランナーが目指すのがフルマラソンを3時間で走ることですが、その平均速度は時速約14kmになります。なので、競歩のトップ選手は上位の市民ランナーと同じぐらいの速度で、また多くの市民ランナーが走っているより速い速度で歩いています。
不動産の広告で見かける駅などから物件までの所要時間は分速80mで計算されているので“駅から徒歩10分”の物件まで競歩の選手なら単純計算でおよそ3分半で歩けます。
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