落花生
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ピーナッツ
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ピーナッツと奴隷
アメリカではおやつにピーナッツや、ピーナッツ入りのスナックを食べたり、パンにピーナッツバターを塗ったりと、今ではピーナッツはアメリカ文化には欠かせない食材ですが、当初は“奴隷の食べ物”とされて見向きもされない食材でした。
アメリカにピーナッツが伝わるまでの経緯は大航海時代まで遡ります。大航海時代に南米からヨーロッパにピーナッツが渡来しました。しかし、地面の中で実がなるピーナッツは奇妙な存在とされ、気候の合わないヨーロッパではあまり広がることがありませんでした。しかし、ポルトガルの貿易商人たちによってアフリカに伝わると栽培のしやすさから欠かせない食材になりました。
アメリカにはピーナッツが普及したアフリカ出身の奴隷によって伝わったと言われています。当初家畜の餌とされていたピーナッツは奴隷や貧しい人々の食べ物とされ、白人は食べませんでした。しかし、南北戦争による食料不足で見向きもされなかったピーナッツが食べられるようになります。これをきっかけにピーナッツを食べることが広がり、ピーナッツの価値に気づいた植物学者のカーヴァー氏の尽力もあって急速に普及していき、今では国民食になるにいたります。
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