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落花生?ピーナッツ?その違い

記事Aug. 14th,2018
落花生とピーナッツの違いとは?ピーナッツはこんな食べ物、ピーナッツの意外な歴史。

落花生

落花生とは?

ラッカセイ(落花生)はマメ亜科ラッカセイ属の一年草、もしくはその実の名前です。ラッカセイは大きいと高さ50cmほどに成長し、夏になると黄色い花を咲かせます。受粉した花は下へと伸びていき、地面の中で実がなります。この“花が落ちるようにして地面の中で実がなる”習性が“落花生”という名前の由来でもあります。

落花生の歴史

落花生の原産地は南アメリカで紀元前2000年よりも前から食されていて、古代の遺跡からも落花生の殻が見つかっています。

日本に落花生が伝わったのは江戸時代で“南京豆”と呼ばれました。現在栽培されている落花生の品種はこの“南京豆”ではないのですが、現在も落花生のことを“南京豆”と呼ぶことがあります。ちなみに地方によっては“唐人豆”や“異人豆”とも呼ばれます。

ピーナッツ

ピーナッツと落花生の違いとは?

英語ではラッカセイのことを“peanuts(ピーナッツ)”と呼びます。なので“落花生”と“ピーナッツ”は同じ植物のことを指します。

ではピーナッツと落花生はまったく同じなのでしょうか?実際のところ使い分けられていることが多いのですが、結論から言うと明確な定義はありません。

しかし、一般的には植物の状態と殻がついたままの実のことを“落花生”と呼び、この“落花生”の殻を取り除いた中身のみになったものを“ピーナッツ”と呼ぶことが多いです。

なお、英語ではどの状態でも“peanuts”です。

ピーナッツと奴隷

アメリカではおやつにピーナッツや、ピーナッツ入りのスナックを食べたり、パンにピーナッツバターを塗ったりと、今ではピーナッツはアメリカ文化には欠かせない食材ですが、当初は“奴隷の食べ物”とされて見向きもされない食材でした。

アメリカにピーナッツが伝わるまでの経緯は大航海時代まで遡ります。大航海時代に南米からヨーロッパにピーナッツが渡来しました。しかし、地面の中で実がなるピーナッツは奇妙な存在とされ、気候の合わないヨーロッパではあまり広がることがありませんでした。しかし、ポルトガルの貿易商人たちによってアフリカに伝わると栽培のしやすさから欠かせない食材になりました。

アメリカにはピーナッツが普及したアフリカ出身の奴隷によって伝わったと言われています。当初家畜の餌とされていたピーナッツは奴隷や貧しい人々の食べ物とされ、白人は食べませんでした。しかし、南北戦争による食料不足で見向きもされなかったピーナッツが食べられるようになります。これをきっかけにピーナッツを食べることが広がり、ピーナッツの価値に気づいた植物学者のカーヴァー氏の尽力もあって急速に普及していき、今では国民食になるにいたります。

ピーナッツは太る?ピーナッツの栄養素

ピーナッツは脂肪が多く含まれるイメージを持たれますが含まれる脂肪分のほとんどは太りにくい植物性の脂肪で、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果のあるといわれるオレイン酸やリコール酸などの不飽和脂肪酸も含みます。

また、抗酸化作用の期待できるポリフェノールやビタミンEなどのビタミンも含まれていて多くの健康に良い効果があると言われています。

ただし、多くのナッツと同様ピーナッツは高カロリーなので食べ過ぎに注意が必要です。

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