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意外と知らない“アパート”と“マンション”の違い

記事May 23rd, 2021
同じ集合住宅を表す言葉である“アパート”と“マンション”の違いについて。

“アパート”と“マンション”の違い

“アパート”と“マンション”はどちらも集合住宅を表す言葉として使用されていますが、実のところ明確に区別する定義はありません。

“アパート”と“マンション”をどのように区別するかはだいたいの場合不動産会社や不動産情報サイトなどが決めています。なので、あるところでは建物の規模を基準として2階建て程度の小さな集合住宅を“アパート”、それよりも大きな集合住宅を“マンション”としたり、別のところでは建物の構造を基準として、木造や軽量鉄骨造の集合住宅を“アパート”、鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの集合住宅を“マンション”としていて、同じ建物なのにある不動産情報サイトでは“アパート”としているのにほかの不動産屋では“マンション”とするということも起こりえます。

そもそも集合住宅は法規上は「共同住宅」もしくは「長屋」に分類され、不動産登記簿謄本などでも“アパート”と“マンション”の区別はありません。

全然違う“マンション”と“Mansion”

“マンション”は英語の“Mansion”の日本語訳と思われがちですが、英語での“Mansion”は本来大きな邸宅や豪邸を意味し、集合住宅という意味はありません。

ただし、絶対に“Mansion”と名づけられた建物が集合住宅ではないということではありません。例えば産業革命後のヴィクトリア朝時代のイギリスでは人口の急増によって都市部に富裕層が暮らすような邸宅を維持するのが困難になり、集合住宅に暮す習慣のなかった富裕層向けの高級集合住宅が建てられるようになりましたが、これらは“Mansion block”と呼ばれました。同じように日本でも一般的な団地とは一線を画した高級志向の集合住宅を「マンション」と銘打って売り出したことが「マンション」が集合住宅を指すようになった由来とされています。

なお、“アパート”も英語の“Apartment”を略した表現ですが、厳密には英語の“Apartment”は集合住宅の中の一世帯が暮らす一つ一つの区画のことを指し、建物全体は“Apartment building”と言います。ちなみにイギリスでは“Apartment”よりも“Flat”という表現がより好まれます。

“ベランダ”と“バルコニー”の違い

ほとんどの集合住宅には洗濯物を干す場所として使用できたり、エアコンの室外機を設置したりするための屋外部分として“ベランダ”や“バルコニー”が設けられています。これらの言葉も混同されがちですが、“ベランダ”と“バルコニー”にも違いがあります。

“バルコニー”は一般的に建物から張り出した部分で、屋根がついていないもののことを言います。“バルコニー”の歴史は古く、古代ローマの時代にすでに原型があったとみられています。中世になるとバルコニーは廃れましたが、ルネサンス期になると西欧の住宅にふたたびバルコニーが設けられるようになりました。『ロメオとジュリエット』でジュリエットが恋の苦悩を嘆くのはバルコニーです。なお、“バルコニー”は必ずしも建物から張り出しているとは限らず、“Juliet balcony”と呼ばれるフランスなどで見かけられるバルコニーは張り出しておらず、“ルーフバルコニー”のように建物の屋根部分を使用したものもあります。また、劇場の“バルコニー席”のように“バルコニー”は屋内にもあります。英語では“Balcony”で、ラテン語の“balcone”に由来します。

同様に“ベランダ”も建物から張り出した部分ですが、屋根があったり、軒下に収まるものこととを言います。一般的に“ベランダ”というと2階以上にあるイメージがありますが、1階にあるものも“ベランダ”と呼ばれます。“テラス”と呼ばれるものも屋根がついていれば“ベランダ”ですし、一軒家の玄関先にある“ポーチ”も“ベランダ”の一種です。英語などでは“Veranda”と言い、ポルトガル語でバルコニーを表す“varanda”に由来していると言われています。

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